執筆:Beauty Media編集部

アイラッシュサロンの経営において、リピート率は売上を左右する最重要指標です。マツエクは3〜4週間でメンテナンスが必要になりますが、お客様が自発的に次回予約をしてくれるとは限りません。本記事では、次回予約率80%以上を維持しているサロンのリマインド戦略と、効果的なアプローチ方法を詳しく解説します。

なぜリピート施策が重要なのか

新規顧客を1人獲得するコストは、既存顧客に再来店してもらうコストの5倍かかると言われています。アイラッシュサロンにおいて、リピート率の改善は最も費用対効果の高い施策です。

リピート率が経営に与える影響を数字で見てみましょう。

月間売上の比較(平均客単価8,000円の場合):

  • リピート率50%のサロン:新規30人 → 2ヶ月目45人 → 3ヶ月目67人
  • リピート率80%のサロン:新規30人 → 2ヶ月目54人 → 3ヶ月目93人

同じ新規集客数でも、3ヶ月後には月間売上で約20万円以上の差が生まれます。

マツエクリピートの課題

アイラッシュサロンがリピート率向上で直面する課題として、以下のようなものがあります:

  • 施術後、お客様が次回予約の必要性を忘れてしまう
  • 他のサロンに浮気されてしまう
  • 連絡するタイミングが分からない
  • しつこいと思われるのではないかという不安
  • 予約管理が属人化していて漏れが発生する

次回予約率を上げる5つのリマインド施策

1. 施術当日の次回予約獲得

最も効果的なのは、施術当日に次回予約を取ってしまうことです。

当日予約獲得のトーク例

「今回のデザインは3〜4週間ほどで付け替え時期になります。ちょうど◯月◯日(土)の14時が空いているのですが、先に押さえておきますか?もちろん、変更も可能ですので」

当日予約を取る際のポイント:

  • 施術終了直後、お客様の満足度が高い状態で提案する
  • 具体的な日時を提示する(選択肢を絞る)
  • 「変更可能」と伝えて心理的ハードルを下げる
  • 予約を取らないリスク(混雑で予約が取れない)を軽く伝える

この方法で、30〜40%のお客様が次回予約をしてくれます。

2. LINEを活用したリマインド配信

LINEは開封率が高く、リマインドに最適なツールです。

効果的な配信タイミング:

  1. 施術翌日:お礼メッセージ+アフターケア方法
  2. 施術2週間後:「そろそろメンテナンス時期です」のリマインド
  3. 施術3週間後:「ご予約はお済みですか?」の再リマインド
  4. 施術4週間後:「キャンセル枠が出ました」の最終リマインド

LINEメッセージの例(施術2週間後)

◯◯様、こんにちは。先日はご来店ありがとうございました。前回の施術から2週間が経ちましたが、マツエクの状態はいかがですか?そろそろメンテナンス時期が近づいてまいりますので、お早めのご予約をおすすめします。ご予約はこちらから→ [URL]

3. 次回来店時期を明確に伝える

施術後のカルテや会計時に、次回来店の目安を具体的に伝えましょう。

効果的な伝え方:

  • カルテに「次回推奨日:◯月◯日」を記載
  • 会計時に渡すカードに次回来店目安を書く
  • LINE登録時に自動返信で「次回は3〜4週間後がおすすめです」と送信

4. リマインドの自動化

予約システムやLINE公式アカウントの機能を活用して、リマインドを自動化しましょう。

自動化できる施策:

  • 予約の3日前にリマインド配信
  • 施術後2週間で自動メッセージ送信
  • 前回来店から4週間経過した顧客に自動配信
  • 誕生月の顧客にバースデークーポン配信

自動化により、スタッフの負担を減らしながら、確実にフォローできます。

5. パーソナライズされたフォロー

一律のリマインドではなく、お客様ごとにパーソナライズすると効果が上がります。

パーソナライズのポイント

  • 前回の施術内容や使用したデザインに触れる
  • お客様の悩みや希望を覚えている旨を伝える
  • 「◯◯様だけの特別なご案内」という特別感を演出
  • お客様の生活スタイルに合わせた提案(平日夜、週末など)

例:
「◯◯様、前回施術したボリュームラッシュはいかがですか?そろそろメンテナンス時期ですので、平日夜の枠でご案内できますがいかがでしょうか」

休眠顧客の掘り起こし施策

一度途切れてしまった顧客を呼び戻すことも重要です。

2ヶ月以上来店がない顧客へのアプローチ

掘り起こしメッセージ例

◯◯様、ご無沙汰しております。最近お忙しくされていますか?久しぶりにご来店いただけたらと思い、ご連絡しました。今月限定で、リピーター様向けの特別メニューをご用意しております。ぜひお待ちしております。

掘り起こしのポイント:

  • しつこくならないよう、月1回程度に留める
  • 特別なオファー(割引、新メニュー)を提示
  • 「お久しぶりです」という親しみのあるトーン
  • 無理に来店を促すのではなく、選択肢を提示

予約管理システムの活用

リマインド施策を確実に実行するためには、予約管理システムの導入が効果的です。

システムで管理すべき情報:

  • 前回来店日
  • 次回来店推奨日
  • 施術内容・デザイン履歴
  • お客様の悩み・要望
  • リマインド配信履歴

主要な予約システム(ホットペッパービューティー、リザービア、STORES予約など)には、リマインド機能が標準装備されています。

事例:リピート率80%を達成したGサロン

大阪・心斎橋のアイラッシュサロンGでは、リマインド戦略を見直したことで、リピート率が55%から80%に向上しました。

取り組み内容:

  • LINE公式アカウントでリマインド自動配信を設定
  • 施術当日の次回予約獲得を徹底(スタッフトレーニング実施)
  • 顧客カルテに次回来店推奨日を必ず記載
  • 2ヶ月以上来店がない顧客に掘り起こしメッセージ送信
  • パーソナライズされたメッセージを心がける

成果:

  • リピート率:55% → 80%(6ヶ月で達成)
  • 次回予約率:15% → 45%
  • 休眠顧客の復活率:10% → 28%
  • 月間売上:120万円 → 185万円

リマインド配信の注意点

効果的なリマインドですが、やりすぎは逆効果です。以下の点に注意しましょう。

リマインドのNG行動

  • 1週間に何度もメッセージを送る
  • 夜遅く(22時以降)や早朝(8時前)に送信する
  • セールス色が強すぎる文面
  • お客様の名前を間違える
  • 一方的な押し付けのトーン

お客様に「気にかけてくれている」と感じてもらえるバランスが重要です。

今日から始められるアクション

  1. 施術終了時に次回予約の提案を必ず行う
  2. LINE公式アカウントでリマインド配信を設定する
  3. カルテに次回来店推奨日を記載するルールを作る
  4. 2ヶ月以上来店がない顧客リストを作成する
  5. リマインドメッセージのテンプレートを作る

まとめ

リピート率の向上は、新規集客よりも費用対効果の高い施策です。マツエクは定期的なメンテナンスが必要なサービスだからこそ、適切なタイミングでのリマインドが重要です。まずは施術当日の次回予約獲得から始めて、段階的にリマインド施策を充実させていきましょう。

お客様は忙しい日常の中で、次回予約を忘れてしまうことがあります。適切なリマインドは、お客様にとっても親切なサービスです。